マンマのお話

NHK BSの「クール・ジャパン」という番組でだ~いぶ前に
「日本の洋食はクール(かっこいい)?」
というテーマの回があり、これがおもしろかったのです。
放送では、6人くらいの参加者(日本好きな外国人若者)のうち、
そのほとんどが、ハンバーグおいしい、オムライス好き

などと、なにかしら、好きな「洋食」をあげていた中
唯一頑固に、 Not Cool !!  クールじゃない!
と叫び続けていた人が一人だけいました。それは、イタリア人の青年。
「洋食(とりわけナポリタン、チキンライス)認めない!
ケチャップ、有り得ない!」
というのです。そういえば、洋食は、なんとなく
ケチャップを使ったものが多いような。

「何、あのトマトの甘いの。許せないョ。
だいたい、イタリア人は、外国の料理どころか
(イタリアの)隣の地方の料理にも全く興味ない!
マンマの料理があればいいんだよぅ!」

最後はほとんど幼児(笑)。

なるほど~。

そういえば、それよりもっと前に
「ミラノ」と「ナポリ」、それぞれの出身者が
どちらのピザがおいしいか、
本気で言い争っているのも、テレビで見たことがありました。
ほとんど喧嘩でした。

そういうお国柄なんですねえ。

フランスだったら、
「あっ、そ。まっ、好みの問題ね」のひとことで
ささっ、と片付きそうです。

ピザ対決のイタリア人は、なんかものすごく、怒ってました。
ミラノ風ピザ、生地が薄くて、ナポリ風は、厚いそうです。
よく、手の上でぐるぐる回して薄く延ばしている風景、見ます。
あれは、ミラノ風なんですね。
そのことをナポリの人が「曲芸じゃあるまいし、ばっかみたい!」と、
ボロクソに言ったり、とか、そういう「論争」でした。

マンマ(お母さん)の料理が最高なんだそうです。
マンマ冥利に尽きますね。

隣の地方の食べ物にも興味がないなんて、
我々日本人にしてみたら、ちょっとびっくり。

インターネットの影響もあると思いますが、
最近の日本には、日本中の食べ物や習慣が、
たちまち浸透します。
イタリアとは逆で、地方の料理に興味深深。
「恵方巻」とか、「ゴーヤーチャンプルー」とか、
私が子供の頃(何十年前だ!)にはなかったものや食材が
普通にどこでも手に入るし。

夫が昔、義父の転勤で山口県は下関に住んでいたときの話。
お正月を迎えるために義母がお米屋さんに
「四角いお餅を作ってください。」
「???」
「関東では、四角いのし餅を、四角に切って食べるんです」
と、一所懸命説明。
「あ~、わかりました!」と、お米屋さん。
ほっとしたのもつかの間、
配達されてきたのは
白い直方体!!!

まるで一斤の食パンみたいな
画期的な「四角いお餅」。
それを、「四角に切って食べた」そうです。

のし餅は、のして~。

情報不足だった時代のお話。
今は、関東地方でも、丸いお餅売ってますし、
きっと「切り餅」も、日本中あるんでしょうね。

もうすぐ開催されるミラノの万博、
テーマは「食」だそうで
世界遺産・和食を広めるまたとない機会なのに、
「鰹節は、いぶす時に生じる発がん性物質が
EUの規制規準を超えている恐れがある」
「輸入規制や検疫の関係もあって、
鮮魚や生の牛肉の持ち込みは認めない」
といわれ、お刺身もお寿司も和牛も
そして、「だし」が決め手の料理も出せないそうです。

これこそマンマ・ミーア!(なんてこった!おかあちゃーん!)
鰹節がNGなんて、初めてききました。プンプン。

だがしかし、関係者諸氏、落ち込みたもうことなかれ。
イタリアだから、仕方ない!
相手を間違えた、とあきらめよう!

(関係者の努力の甲斐あって、「日本館」の行事でのみ
和食が出せることになったそうです)

よりによって、イタリアでの万博のテーマが「食」って…。
万国の「食」に興味を持って、味わう気が、あんまり感じられない。
どうなりますかね。
http://www.expo2015.jp/

以上、新聞の記事(毎日新聞・水説 2/18付)を読んで
感じたことでした。

ちなみに、この記事によれば
“「閉鎖的で排他的」と言われる京都”
で生まれ、育ったおかげで
和食は守られたのだそうです。
なるほど~。

ところで、2007年にミラノ講演を成功させた師匠は
イタリア語も堪能(!?)ですが、
ミラbノ料理はお口にあったでしょうか?

マンマ~

 

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