『津波もがんも笑いで越えて』 (スタッフ・レビュー)

トップページと著書のページでもご紹介しております樋口強の新著
『津波もがんも笑いで越えて いのちの落語家が追った3.11』
津波もがんも笑いで越えて

発売の日も迫ってまいりました。
18日にはアマゾンにて、その後順次全国大手書店にてご購入いただけます。
いち早く宅配してもらうか、手に取って、しみじみと対面してからレジへ行くか、悩むところですね。
私は後者が好きなのですが、書店で「あー、もう全部出ちゃってます」宣言に打ちひしがれた挙句、結局パソコンをカタカタ打って通販を申し込むと、1週間待ち~!嗚呼、やっぱり予約しておけばよかった!と思うことが多いです。 あっ、別に必ず予約せよ、などという特別な意味はないのですが、ご参考までに体験談を書きました。
でも一応貼っておきましょうね。
アマゾンでのご予約、発売日以降のご購入は、文末リンクの画像からが便利です。
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さて、スタッフ用に一足先に本が届きまして、早速読ませて頂きました。
2011年3月11日の大震災で、がんを抱えながら津波の被害に遭い、大切な人や家を失ってしまった二人の女性のお話です。すでにご紹介している通り、これは実話です。本書には実名でご登場、渚さんとツマさん。
想像を絶する悲しみ・ショック・絶望・不安。そのどん底の状態から、受け入れ、前向きになり、自己をみつめ、「負(ふ。まけ、ではない)」との遭遇をただの不幸に終わらせなかった人たち。津波さえ奪えなかった希望と勇気と絆、そして、笑い。なにより、「生きる」ということ。
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「樋口さんなら話してみようかと思う、わかってくれるかもしれないと思う」(本書「はじめに」より)
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樋口強師匠による3年間の念入りな取材と温かな心の交流を、お読み頂きたいと思います。長年にわたり、多くの方に希望と勇気をお送りしている樋口強「いのちの落語講演」で培ったものがなければ、このような本は生まれません。
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お二人の他に登場する、笑いの力をすでにご存知の方々の逸話にも私は感動しました。
樋口強師匠を被災直後の東北に招いてくださった皆さん。震災後のはじめの一歩。苦しみから笑いの世界への転換の場面は、まるで映画の1シーンです。
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2016年のこの季節。5回目の3.11について語られる本は、山ほど出る(すでに出ている?)と思いますが、あの時を実際に生き抜いてきた人の心がこれほどによく表れているものは、絶対ない、と断言できます。生きるはずのないがんを乗り越えてきた確かな勇気と、落語の基本、厚い人情の前提がなくては書けない、唯一無二の本だからです。そして本著の笑いと勇気の実録は、被災や病気の当事者に留まることはなく、喪失感・絶望・不安に満ちたすべての人に向います。
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もちろん、笑いもたっぷりです。『いのちの落語-あの日を忘れない』のライブCDはもちろん、古典落語の楽しみや、寄席の太鼓の秘密も満載。泣いて笑って希望と勇気がみつかる世界に、ぜひお運びください。

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