光源寺 いのちの落語会「納涼寄席」

猛暑お見舞い申し上げます。

欧米でも猛暑によるとみられる山火事が頻々と起きているようですが、日本は幸か不幸か湿気があるからその心配はあまりないのでしょうか。蒸し暑いのも辛いですね。皆様お変わりありませんか?
空から突然飛行機が降ってきて大切ないのちを落とされる事故がありました。本当にお気の毒です。病気の有無にかかわらず、「生きてるだけで金メダル」を実感するこの頃です。

去る7月25日土曜日、東京・調布の光源寺にて、いのちの落語会 納涼寄席が開催されました。
「お寺は葬式だけではなく、輝いて生きることを伝えるところです」というご住職のお考えが樋口強の「いのちの落語」の趣旨と見事に合致したことで始まったコラボレーション。
納涼寄席は17回目ですが、樋口師匠は第2回目から、今年で16回目の出演とあいなりました。

ご住職は女性。お洒落なお寺です

お檀家さんを中心に、毎年ご本堂の60席は必ず満席になります。

猛暑の中ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました!
ご本堂はもちろん、普段は御仏のお部屋、とても神聖な場所ですが、この日はこんな感じ。
ほとけさまのご寛容に甘え、ちょいと失礼させて頂きます。
今年の演者は、柳花楼扇生さん、松永鉄三さん、そして一合庵小風こと樋口強師匠です。
扇生さんは、深川恒例の「いのちの落語講演会」でもすっかりおなじみの方です。
歌舞伎役者、特に六代目中村歌右衛門の声色がお得意。
熱演する扇生さん
この日の演目は日常の夫婦の何気ないやりとりが楽しい「替わり目」。特に前半は、今風にいえば「夫婦あるある」みたいな、素敵な落語ですよね。会場の、特に奥様方からの笑いの波に包まれ、出だしから会は好調でした。

続いては「寄席の唄 松永鉄三」

強面のおじ様が出てくるのかな?と思いきや、猛暑をみじんも感じさせない見事な和服姿の粋なお嬢さん。「いのちの落語独演会」の出囃子を担当してくださっている方です。このほど長唄三味線の名取になられて、そのお名前が松永鉄三さん。おめでとうございます。てつぞう、ではなくて、てつざ さんです。 ご本人は「笑点の小遊三(こゆうざ)師匠の『ざ』です」とおっしゃってました。おぼえてね。
三味線と唄とお話。松永鉄三 さん

さすがお名取さん!本当にお上手です!しかも、失礼ながらどんどん上手になっていらっしゃいます。音を自分で作り出すので、「勘どころ」がよくないと悲惨なことになる楽器。とても難しいと思います。なのにこの日は弾き語りで唄まで。素晴らしい。日本の伝統芸能がこういう若い方に引き継がれるのはとても誇らしいことですね。

鉄三さんのブログにも、この日のことがアップされていました。是非ご覧ください。

さて、トリはもちろん、樋口師匠です。通常のいのちの落語講演と違って、この日は「一合庵小風(いちごうあん・こかぜ)」の高座名で上がります。演し物は『母恋し 良寛』。良寛落語の後編です。

お寺のご本堂を埋め尽くした聴衆の皆様、その多くの方にとってはご両親の眠るお寺で、母を想う良寛さんの噺を、特別の想いを重ね合わせて聴いてくださっていたと思います。笑いあり、涙ありのひととき。お楽しみ頂けたでしょうか。

いのちを大切にすることは、両親、ご先祖様を大切にすることとイコールで繋がると思います。

どんなに素晴らしいホールでの落語会でも供し得ない、まさにありがたい時間と空間を作ってくださった光源寺様に改めて感謝申し上げます。

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さて、納涼寄席の後は、お楽しみ、お寺のホールでの懇親会にお呼ばれしました。すべて、ご住職様ファミリーの手作り。時間をかけ、真心がこめられたご馳走です。これぞ お・も・て・な・し!皆様の笑顔と笑い声がホールに溢れたのでした。貴重なご感想やお礼のことばをかけて頂き、一同大変ありがたく存じております。
「噺より 料理がうまい 光源寺」  (小風)
深川での「いのちの落語独演会」と同様、ここでも「一年に一度の再会」があり、お互いの「金メダル」を確認し合う、素敵な「いのちの落語会」のご報告でした。
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