才能あり? なし?

いつも同じ場所で見る景色がその時々で違って見えることがある。
その時の自分の気持ち一つで同じものが違って見える。
うれしいときは目に映るすべてのものが明るく輝いて見える。
つらく苦しいときはすべてが沈んで暗くなる。
誰の目にも正確に映っているはずの映像が感情というフィルターを通すとまるで別物に変身する。人間というのはなんと勝手な生き物であろうか。 

 

今日はそんな難しい話ではない。
新幹線から見える富士山が季節によってその姿を変える、という話。
霞がかかって遠くに見える残雪の春、積乱雲でなかなか顔を見せてくれない夏、澄んだ青い空に映えて間近に見える秋、全身真っ白で凛とした冬の姿・・・、富士山は一年を通してその姿を変えて私たちを感動させてくれる。 

 

私が一番好きなのは今の季節。田んぼに水が入って田植えが終わり大地が瑞々しい輝きを見せるこの時期と、残雪を頂く富士の姿がよく似合う。 

 

光る田に 映る富士消す のぞみ号 

 

田んぼに富士山が映るってすごく贅沢な景色です。その穏やかな初夏の景色を、時速270キロで走り抜ける新幹線の風圧が田んぼの水を揺らして富士山を消してしまう、という情景を詠んだんです。 

 

俳句の説明をするのは、小噺を解説するのと同じで自己否定につながります。それよりも今日の帰りの新幹線で見えたこの景色をお裾分けしましょう。(小風)

 

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